小火器に関する覚え書き

〜個人で運用可能な火器に関するメモ〜

小火器とは

兵士1名で携行可能な火器を指す。
具体的には、拳銃・小銃・ショットガン・短機関銃・手榴弾など

構造について

推進薬(発射薬)の燃焼により発生した高温高圧のガスにより弾頭を加速する。
銃身が短い場合、高速度で燃焼する推進薬が必要。

推進薬(発射薬)の着火方法

火縄(マッチロック)
説明不要?
燧発(フリントロック)
火打石によって発火薬(ロ薬)に点火するもの。火縄銃の発展形と思って良い。
ホイールロック(西欧の骨董に多い)とは別物
管打(パーカッション)
雷管式。
雷汞をつめた雷帽(キャップ)を火門にかぶせ、これを打撃によって点火するもの。
撃針
薬莢に雷管を組み込んだもの。現代の主流。

※ 雷汞,雷汞水銀
→ 第二次大戦頃まで使用された。現在では毒性の低い鉛化合物が使用されている模様。

弾薬

弾頭と発射薬(推進薬)と雷管を組み合わせたもの。

ハンドアームズ

拳銃のこと
中国だけ、制式採用拳銃の口径が大きくなっている。
装弾数を増やす替わりに口径を大きくする理由らしきもの:
欧米ではダブルカラムにして装弾数を増やすのが流行している様子だが、グリップが太くなるため小柄なアジア人の手には…

ショルダーアームズ

ライフル

歩兵の主力武器
ライフル一覧
年代採用国名称口径備考
1862ドライゼ17mm近代型ライフルの元祖
1898Gew987.92mmボルトアクションの完成品
1903スプリングフィールド7.62mmGew98のコピー品
190638式6.5mm-
1935Kar98k7.92mmGew98を短くしたもの
1936M1ガーランド7.62mm世界初の主力装備された自動小銃
-25℃でも動作した実績あり
1936シモノフM1936(AVS)7.62mm半自動小銃
1938トカレフM1938(SVT)7.62mm半自動小銃
193999式7.7mm自動小銃
1947シモノフカービン(SKS)7.62mm半自動小銃
1947AK477.62mm機関部に泥が入っても、変な弾薬でも動作する優れもの
1957M147.62mm-
1958AKM7.62mm-
196464式7.62mm 部品数がやたらに多い(構造が複雑)
1966M165.56mm まともな弾薬を使用しないと動作不良で泣きを見る(ベトナムで実証済み)
1974?AK745.45mm-
198989式5.56mmマガジンはM16と同じ。3点バースト/連射のセレクタが何故か右側にある。
構造が複雑なのは64式と同じ。(部品点数自体は64式よりは少なくなったらしい)
素直にM16を輸入した方が……

第二次大戦まで、口径は各国ほぼ固定。

独  7.92mm
米ソ 7.62mm
日本 6.5mm, 7.7mm(38式から99式への移行中だったため2種類ある。)
※ NATO弾が7.62mmなのは当時の米国規格に合わせた為

第二次大戦まで

想定対戦距離:500〜1000m(塹壕戦での対戦距離)
・命中精度重視
・発射薬は多目。(最大射程は2km以上)
・弾丸にある程度の重さがないと風に流される。

第二次大戦以降

想定対戦距離:50〜300m (都市戦での対戦距離)
この距離では悠長に狙いをつけて撃っている暇はない。
大雑把にぶっ放した方が生存率が高い...(数撃ちゃ当たる)
小口径化&発射薬減量により携行弾数を増やす方向に(ベトナムでは裏目に出たけど)
→突撃銃の性格が強。

突撃銃(Assult Rifle)

命中精度より弾数で勝負する銃
「火力は力なり」

散弾銃(SHOTGUN)

本来は猟銃の筈なんだが…
米国のパトカーには標準装備になってるそうな…
(これで撃たれたら:合掌)

機関銃

一般的に小火器として分類される機関銃は短機関銃である。
別名:機関短銃、サブマシンガン
拳銃弾を使用し、兵士が手で保持して射撃出来る機関銃を指す。
二脚架や三脚架が必要な機関銃は、軽機関銃・汎用機関銃などと呼ばれる。
重機関銃
第一次大戦で死者を大量製造した元凶。
「火力は…」
陣地防御の為、連続射撃が可能。
簡単に銃身を交換する仕組みがある。
重い上に、運用・操作が1名ではできないモノが多い(≒重火器に分類される)
機関砲
何故か小火器に分類される事がある...
(分類自体が恣意的なものだから?)
個人で運用可能って点では疑問符がつく。
→ 機械化歩兵,自動車化歩兵なら個人運用可能かもしれない。

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Last update:2009/03/08