〜艦船に関するメモ〜
国によって名称や分類基準が異なる。
国によって求める能力が違うため、同じ船(性能)でも駆逐艦になったり巡洋艦になったりするのでややこしい。
その上、その時の都合で(船の)分類を変更することもあるため分類基準は複雑怪奇。
(軍縮条約の起草時、船の定義を決めるところから始める必要があったくらい複雑)
軍船の基本形?。
そこそこの武装、そこそこの装甲、そこそこの航続距離、そこそこの輸送力…の標準的な船。
海軍の本来の任務は「通商路(シーレーン)の確保」なので「航続距離と居住性に重点を置いた船を多数建造」するのが正道である。
19世紀くらいまでは単艦での任務も多くあり、その場合、多少の戦闘を行っても(少々損傷しても)任務の続行か可能な艦が求められた。
外交交渉の場として使われる事もあり(甲板に要人を招いてパーティ)、内装も比較的豪華だった。
実は巡洋艦に特に決まった定義はない。
比較的大型で遠洋航行可能な艦艇を、その艦艇の所有者が「巡洋艦」と主張したら巡洋艦になる。
→ ワシントン海軍軍縮条約・ロンドン海軍軍縮会議で定義ができた。
※帝国海軍は重巡主体だった...ゆがんでる...(通商路の確保という発想自体が無かったらしい)
巡洋艦に戦艦クラスの大砲を載せたもの。
一撃離脱戦法に特化した船である。
英独の巡洋戦艦の潰し合い海戦で簡単に沈む事が露呈され、消滅。
巡洋艦のエンジン以外を縦半分に切った船。(当初は。)
巡洋艦の2倍の速度、半分の攻撃力、半分の航続距離。そして半分の御値段。
半分の船なので2隻以上で「1人前の軍艦」扱いされた。
当初の任務は主戦力の戦艦・巡洋艦を守ることだったが、こういった「大砲運搬船」の存在価値が薄れるにつれ、いつの間にか主力になった。
全長も横幅も次第に大型化し、巡洋艦よりも大きな駆逐艦もあったりする。
現在では、海軍の主力は駆逐艦である。
大排水量の汎用艦は、たいてい、駆逐艦と呼ばれている。
指揮機能を有していても駆逐艦。
米軍の場合、本当に巡洋艦がなくなった。(名前だけの巡洋艦はある。中身は駆逐艦)
帆船時代、甲板が2層以上なら巡洋艦,1層のものをフリゲートと呼んでいたそうな。
コルベットはフリゲートの小さい奴か?(軍ヲタぢゃないので判りません)
サイズ的には、コルベット<フリゲート<駆逐艦<巡洋艦ってなるらしいが、フリゲートなのに巡洋艦よりでかいのもあるからややこしい。
・ミサイル主体の現代、船のサイズで分類する事が無意味なのか。
・自衛隊の護衛艦は1,000t〜10,000tが混在しているため、駆逐艦扱いにするのが簡単かも
鎧を着込んで殴り合うことを前提にした戦闘艦。
非常に馬鹿馬鹿しい代物ではある。
装甲は、装備している大砲に耐えられる事が最低条件。(装甲が薄いのは巡洋戦艦と呼ばれる)
分厚い装甲に大口径の大砲
↓
機動力低下
↓
船体を大型化して大出力の機関を搭載…
↓
大和やアイオワというバケモノに到達
・攻撃手段が大砲からミサイルに変わって過去の遺物となる。
(射程30〜40キロ程度では殆ど使い道がない)
ただし...45度の上方から降ってくる重量1トンの砲弾を打ち落とす方法は無いので、こんなモノで都市攻撃されたら打つ手がない。
水に浮かぶ航空機の運用を補助する船。
活用したのは第二次大戦中の日本くらい?
水に浮かばない航空機の運用を補助する船。
説明不要? おっきい空母[笑]
米国のカタパルトを装備した空母は一般的な航空機を燃料満載の状態で離艦可能だが、
他国の空母はカタパルトを装備していないため、燃料や弾薬の搭載量(離陸重量)に制限がある。(蒸気カタパルトの技術は非常に特殊)
正規空母であっても航空機の整備と訓練の為に陸上基地を必要とする。あくまでも簡易整備場付滑走路でしかない点に注意。
とんでもない金食い虫である。
巡洋艦などを改装したものを指すらしい。戦艦改装の信濃も搭載機数で見れば小型空母だよな...
現代の軽空母はSTOL機の運用に特化したものが主流らしい。
VTOLやSTOLは航続距離が短いので運用が面倒だと思うのだが……
航空機運搬船に飛行甲板を追加したもの。貨物船(商船)を改装すると大抵これになる。
カタパルトを装備しないと使い物にならないらしい。(爆弾積んで離陸(発艦)できないため)
米国は貨物船の船体で大量製造。
→ 第二次大戦中、米国は隔週1隻ペースで建造。
・カミカゼの主な標的だった… いくら沈めても減らない悪夢...